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なぜインド占星術はあたるのでしょうか?
それは、なぜ西洋占星術はインド占星術ほど当たらないのか、という問いに置き換えることができます。
そしてそれは、インド占星術と西洋占星術の違いはなにか、という問いに他なりません。
西洋占星術とインド占星術の違い
西洋占星術とインド占星術の主な違いについて少し考えてみました。
@インド占星術は、サイドリアル星座をつかいます。
ちょっと難しい話になりますが、少し我慢してお読みください。西洋占星術で使用されている星座の位置は、毎年の春分点を牡羊座の起点(0度)としています。かつては実際の星座の位置と対応していたのですが、地球の歳差運動(コマフリ運動)のために、毎年少しずつ(およそ72年に1度ずつの割合で)星座の位置が逆行し、現在では実際のそれよりもおよそ24度近くズレているとされています。つまり、現在の春分点は、牡羊座0度ではなく、魚座6度付近にあることになります。この星座をトロピカル星座(移動星座)と呼び、実際の星座をサイドリアル星座(固定星座)と呼んで区別しています。
西洋占星術では、多くがトロピカル星座を使用しますが、インド占星術ではサイドリアル星座を使用します。つまり、星座帯において、インド占星術と西洋占星術ではすでに約24度の違いが存在することになります。これは一つの星座の幅が30度であることを考えると、星座ひとつ分に近いズレが存在していることになります。
Aインド占星術では、ハウス・システムがちゃんと機能します。
西洋占星術では、惑星がどの星座にあるかを問題にしますが、どのハウスにあるのかをあまり問題にしません。なぜかというと、リーディングにおいてハウスが果たすべき機能を実感できないからです。つまり、「惑星が、あるハウスに在住する、あるいは、あるハウスの支配星であるとしても、その作用を実感できない」のです。
例えば、コスモバイオロジーという西洋占星術の先鋭的分野では、多数のデータを統計的に分析した結果、ハウス・システムが機能しないという結論を導き出し、ハウス・システムを使わずに惑星間のアスペクトのみに着目する方法を編み出して、成果を上げています。
一方、インド占星術では、リーディングにおいて、ハウスは星座以上に重要視されます。それは、ハウスを考慮した方が、より正確なリーディングができるからであり、それはとりもなおさず、インド占星術においては、ハウス・システムがきちんと機能している証拠なのです。
この違いは、サイドリアル星座とトロピカル星座の違いにあると考えられます。繰り返しになりますが、サイドリアル星座とトロピカル星座では、星座の位置が24度近くもズレています。このズレによって、サイドリアル星座ではハウス・システムの作用を実感することができるにもかかわらず、トロピカル星座においてはその作用を実感できないのではないかと考えられます。
Bインド占星術には、ダシャー・システムという予言手法があります。
インド占星術には、ダシャー・システムといわれる未来予測の技法が存在します。チャートで読み取れるテーマごとの吉凶が、人生のどの時点において発現するのかを、このダシャー・システムによって予測します。
たとえば、すばらしい配偶者に恵まれるとチャートにでていても、それだけでは不十分です。そのすばらしい配偶者にめぐり合えるのがいつになるのかが、次に問題となります。それが10歳の頃であったり、あるいは60歳を過ぎてからでは、結婚という形で現象化する可能性は低いでしょう。
西洋占星術には、このダシャー・システムに匹敵する明確な技法は見当たりません。ですから、「素敵な女性と結婚できるかもしれませんね。それはあなたの今後の努力次第でしょう」という、あたりさわりのない答えしか導き出せません。
Cインド占星術には、処方が存在します。
自分にどのような傾向があり、そしてそれがいつ発現するのかがわかったとして、じゃあどうすればいいのでしょうか。
インド占星術には、その対策方法も存在しています。それはマントラであったり、ヤントラであったり、アーユルヴェーダであったり、修行であったり、あるいは宝石であったするわけですが、要は、自分の長所と短所を具体的に知り、それを自助努力によって改善するように仕向けるのが、インド占星術の本来の目的です。インド占星術は、いわば自己改善・自己啓発のための具体的な方法であり、最終的には人々を修行の道に導き入れ、解脱(Salvation)に至らせるためのるための、聖なる科学であると位置付けられています。この点が、エンターテイメントに甘んじている現代の「占い」と大きく異なります。
その他にも、社会における占星術の位置付け、アスペクトの作用の仕方、多様な分割図、使用する惑星の違い、数千にのぼる各種ヨーガの存在など、細かな技法も含めると、実に多くの相違点が存在します。
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