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「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

星を見つめる聖者たち 9章
私のジョーティッシュ・グルT (その3)
 
 
Yogis, Destiny, and the Wheel of Time: 9th Capter # 03

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(No.03)

ラオは、あるヨーギーと出会い、そして衝撃的な本を手渡されます。

占星術に関する類稀な本との出会い

ある日、そのヨーギー(バスカラナンダ氏)は、私に一冊の本を手渡しました。彼はその本を私の鞄(かばん)に入れ、「家に持ち帰って読んで、好きなように編集するように」と言いました。その本の原稿は、彼が書いたということでした。

私はそれを持ち帰り、ヨーガかギーターの本だろうと思って開けてみると、驚いたことに占星術の本でした。前書きを読んでみると、ビクトリア朝の英語で、「神の科学」としての占星術に関する深淵な考え方が記されていました。前書きに続いて、「占星術とカルマ」「占星術と運命」「占星術の哲学」「占星術と科学」といった章が続き、そして何よりも、ホロスコープによって人生における精神性や心の特性、修行の途上における障害、そして修行者がこれらの警告を受け入れて修行人生をどのように形成すべきか、といったことに関して細部に至るまで記されていたのです。

私の、祝福されているともいえるインスピレーションの淵源は、私のマントラ・グルであるスワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ氏でした。彼は、まったく新しい人生のあり方を、私の前に開示して下さったのです。


スワミ・パラマナンダ・サラスヴァティ氏

当時の私といえば、中央官庁の役人でしたし、ブリッジの腕も相当のものでしたから、今とはまったく違った人生を歩むことも可能でした。実際、私のブリッジがアトラクションになるというので、最高級のメンバーズ・クラブはいつも私を歓迎してくれました。

そんな私が転勤でシッロンを離れるとき、グルジは、これから私が多くの本当の聖者とファキルス(faqirs:ムスリムの聖者)に出会うことになるだろうとおっしゃいました。その後のすべての出会いは、私にとっては、本流から派生した甘い支流であるかのように感じられます。

しかし、アングシュタ・シャストリとブリグの占星術家の両方が予言した、ヴリンダーヴァン出身のナガリダス・ババは、後に、全能なるラダー・クリシュナ神の意識の流れへと合流してしました。そして、この二人の間に、この二人とは全く違った存在として、私のジョーティシュ・グル(占星術の師)であるヨーギー・バスカラナンダ氏がいるのです。彼は、意識・無意識・潜在意識の流れに関するヨーガの見解を、使い古された現代心理分析の言葉ではなく、ギーターの永遠なる真理に則って語ってくれました。


バスカラナンダ氏

私は、バスカラナンダ氏の本を読みきりました。私は、占星術の諸相について書かれた本で、これ以上のものを読んだことがありませ。この本には、占星術とその哲学、現実に即したパーソナリティの心理分析、潜在的な宗教性、ヨーガ・ヴィグナス(yoga-vighnas)と呼ばれる障害などについて書いてありました。

私はその本を丸一冊タイプしなおしました。バスカラナンダ氏は、B.V.ラーマン博士に電話して、本の前書きとなる原稿の依頼をしました。ラーマン博士は、本の前書きを書くことはほとんどしない人ですが、前書きを書いて送ってくれました。

その頃までに私は転勤し、バスカラナンダ氏はとても高い宗教的ステージに到達し、占星術を完全にやめてしまいました。その後、私は、バスカラナンダ氏が書き残したテキストを最初からたどろうとしましたが、結局、徒労に終わりました。彼を信奉していた人たちは、中にはたいへんな金持ちもいましたが、高い宗教的ステージに到達する前まで素晴らしい英語を話し、そしてもっと素晴らしい文章を書いていた彼らのグル,バスカラナンダ氏が残した類稀で知的かつ霊的な偉業に、ほとんど関心を示しませんでした。

(つづく)

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