弟子入り
そのバジャン(儀式)の間ずっと、私は未来のグルを見つめていました。背筋を伸ばし、輝く顔つきで、平和なヨーギーの眼差し・・・バジャンが終わると、彼は私に、シルヘッティなまりではなく純粋なサンスクリット化されたベンガル語で、何か質問があるかと聞いてきました。実際私には、純粋に聞きたいことがありました。私はそれまでアーラハバッドに赴任していて、数ヶ月間多くのウパニシャッドとアートマたちの文献を読んでいました。
それらは読んでいるときは光り輝いていて、目もくらむばかりの内容でしたが、すぐに蒸発して消えていってしまう、と私は彼に話しました。
彼の答えは今でも鮮明に覚えています。書籍を読むことは、霊的なことに対する興味をわき起こさせる。しかし、それはサーダナによってのみ実現されるものなのだ。
そして彼はこう続けました。
「あなたはテストもせずに物事を受け入れられるタイプではないでしょう。一番いいのは、誰でもいいから好きなグルから霊的なイニシエーションを受けることです。そして、言われたサーダナを一生懸命6ヶ月間やってみなさい。6ヶ月たっても、内的経験の真理を納得させるだけのはっきりした経験が得られなければ、グルのところにいって自分はサーダナをやめたいことを伝え、グルとシシャ(弟子)との関係を断ち切る決心をしたと伝えなさい」
その夜、友人のS.クリシュナンはバジャンに関して「カエル飛びくらいしか見たことがない」など、いろいろな警告を私にしてくれました。私は返事をしませんでした。彼は私を見て、何をそんなに夢中になっているのかと聞いてきました。私は、あのグルが自分にイニシエーションを与えてくれるか聞いてみようと考えていることを、クリシュナンに伝えました。6ヵ月後、もし彼が伝授してくれたサーダナの効果と真の実態によって、自分を納得させるだけの内側の経験が生じなければ、私は彼との関係を断ち切る権利があるからです。
彼だけではなく、仕事仲間がみんな私のことをたいへん心配してくれました。彼らが快く思わなかった理由は、私がブリッジ大会に私が現れなくなるかもしれないからでした。シーロンという小さい町のブリッジ会場では、私はとても尊敬されていたのです。
次の日、私は未来のグルのところに行って、イニシエーションを伝授してただけるかどうかお伺いしました。彼は伝授するとは約束してくださったものの、シュバー・ムフルタ(吉時)まで待たなければならないと言いました。私は、3,4日後には3ヶ月の長期出張がひかえていました。その前に伝授していただけるのか、たいへん気になりました。
(つづく) |