「星を見つめる聖者たち」 3章 グルのグル Prabhu Bejoy Krishna Goswami Yogis, Destiny, and the Wheel of Time: 3rd Capter # 01
5室へのアスペクトの集中は、多芸多才を表しますが、それと同時に5室のテーマに関する緊張も意味します。ラオのグルの場合は、弟子による緊張でした。
5室 パラシャラの見方をすると、5室は合計5つの惑星からのアスペクトを受けています。11室にある惑星が4つ、そして火星からです。ジャイミニの見方をしても、同じく5つのアスペクトを受けています。同様の4つの惑星、そして木星からです。 さまざまなホロスコープを見ながら、私はラグナからの5室と5室の支配星、そしてジャイミニのプトラ・カーラカ(PK)に焦点を定め、これらがキャリアのパターンや才能、あるいは通常能力と超常能力に関与していることをテストしてきました。 グルのホロスコープを見ると、多芸であることが読み取れます。彼は明らかに多芸多才で、それがこんがらがって人生に多くの緊張を生み出すことが読み取れます。たしかに、グルの人生はそういう人生でした。 彼は農業のエキスパートで、経験は浅いですが建築家でもありました。彼は稀に見る美しいアシュラムをカマクヤの丘に建築する計画を立て、見下ろせば荒々しいブラフマプトラの急流が見下ろせる、絶景の霊的リゾート地としたいと考えていました。蚊の羽音が奏でる音楽すら聞こえるような静けさにつつまれた、たそがれ時の天空のシンフォニーを思わせる巨大アシュラムを建てたいとお考えになったのです。また、彼は有徳のまれにみる詩人でした。気が向くと料理を自分で作るのですが、それがまた絶妙のおいしさでした。自慢の妻がいかに料理が下手だったかを思い知らされ、恥ずかしく思うほどでした。 しかし、それがあだとなり、彼に緊張をもたらすことになったのでした。最初に緊張をもたらしたのは彼自身のグルで、後になって緊張をもたらしたのは彼自身の弟子でした。 弟子の中には、自分自身がサンヤーシとなり、グルになろうと考える人たちがいました。おかげで、私たちはトラブルにまきこまれるはめにあいました。私の知る限り、現時点で少なくとも3人がグルとなり、ベンガルでよい商売をいとなんでいます。ベンガル地方は、「グル・カラン(グルからのイニシエーション)」のない人生に意味はないというふうに考える傾向がとても強い地域です。だから、そこには多くのよいグルとインチキまがいのグルがたくさんいます。きっと、これはアディ・シャンカラチャリヤの時代から変わってないのでしょう。彼は、「カシャヤムバル・バフ・クリタ・ヴェシャー(サンヤーシのサフロンの服をまとった者)」と言われています。 グルはサフロンのローブを一度もまといませんでした。しかし彼の弟子たちは、今はサフロンをまとい、25歳から40歳の独身女性を近くにはべらせています。技術もモラルもない占星術家と、輝ききらめく修行を実践していないグルは、権力欲を満たすために「国のために仕えたい」と言っているインドの政治家と全く変わりません。
(つづく)