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サンヤーシの条件
私は今まで、まるでにんじんでも配るかのように弟子にサンヤーシ(出家)の教えを伝授するグルを何人も見てきました。あるグルは、弟子をどうすれば出家させることになるのかすらわからず、サンスクリット語を知っている在家の修行者に手伝ってもらっています。ある出家の弟子は、いつもアシュラムに暮らしていながら、出家と在家の違いが説明できず、出家の教えを伝授されたことはないとさえ言っていました。何が真実なのか私にはわかりませんが、少なくとも、こういった安っぽい出家者(サンヤーシ)はインドのいたるところに見られます。
私のグルは、誰にもサンヤーシの教えを伝授しませんでした。なぜならば、以下の3つの条件に確信をもっていたからです。
| (a) |
修行者はまず第一に、純粋でサットヴァな菜食を摂らなければなりません。 |
| (b) |
神と奉仕者との秘密の対話として礼拝をすべきであって、花輪、ティラク(注4)、ローザリー、ガンダー(注5)で飾り立ててはいけない。 |
| (c) |
サンヤーシ(出家者)になるには、本当にそれに値する者のみがその教えを受けるべきだが、そういう人はほとんどいない。サンヤーシになるとは、この物質世界における死を意味することだから、無常を常とする人間がそう簡単になれるものではない。 |
| 注4: |
額の聖なる印。 |
| 注5: |
ビーズのネックレスやブレスレット。 |
だとしたら、どうしてあんなに多くの人に教えを伝授するのでしょうか?それに対してグルは、「時がたてば、人は宗教的に成長するからだよ」とお答えになりました。最初のころ、私はこの意見に賛同することができず、グルバイ(兄弟子)たちと論争し、いろいろとにがい思いをしました。しかし後になって、私はこの考え方が理解できるようになりました。「若気の至り」で荒れた後、とてもおちつき、静かになり、瞑想し、素晴らしい人間になっていった人たちを何人も見るようになったからです。
(つづく)
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