|
☆ファミリー・カウンセラーとしてのグル
インドには、いつの時代にも、真のグルがいます。真のグルは、何百人もの弟子の一人ひとりにとって、家族、社会、そして仕事に関するあらゆる問題の精神的かつ宗教的な支えとなっています。
そしてその弟子は、人生の終盤になってから、よいサーダカ(修行者)となるものもいれば、わけもわからず出家と還俗を繰り返すものや、グルから与えられた宗教的なメッセージだけに集中して正しく理解し、素直にサーダカ(修行者)の道に入って隠遁生活を送るものもいます。
驚くべきことに、彼らのほとんどは、自分自身と自分の家庭の苦難を背負って下さる存在として、グルを大切な支えとしています。もしグルがこの世を去ってしまおうものなら、本来グルというものは肉や骨にではなく、例えば弟子に与えられたマントラに生きていらっしゃるものなのですが、彼らはそれを忘れて、彼ら自身のすべてが終わってしまったかのように考えます。「アクハンド・マンダラカラム・ヴャプタム・イェナ・チャラチャラム・タット・パダム・ダルシタム・イェネ・タスマイ・シュリー・グラヴェ・ナマ(Akhand
Mandalakaram Vyaptam yena characharam tat padam darshitam
yena tasmai shreegurave namah)」。グルの言葉は、その身体に留まることなく、すべてに行き渡る力を内在させているのです。
チャンディバブも、そんなひとりでした。
チャンディバブは、カルカッタのアリポーレ裁判所で高収入を得ていた有能な弁護士でしたが、肉体としてのグルがこの世を去ったあとの、グルのいない人生をとても恐怖していました。
「グルが死んだ後も、生きていく必要があるのでしょうか」
1948年のあるとき、チャンディバブは自暴自棄になって、グルにこう聞きました。しばらくしてチャンディバブのグルは、彼を散歩に連れ出し、こう言いました。
「今年から30年以上の間は、私はずっとあなたと一緒にいます。その後、6ヶ月のうちに、あなたとあなたの奥さん、そして私は、この世を去ることになるでしょう。」
チャンディバブがグルから死期について教えられたことは、ほかの人も知っていました。しかし、1978年のこの時まで、その具体的な内容については、はっきりとチャンディバブ本人から聞いた人は誰もいませんでした。私は、彼のグルがただならぬ天賦の才を持っていることを知っていました。チャンディバブが拭い去ることのできない恐怖を感じており、それが現実味をともなっていることも知っていました。それは、他の兄弟弟子たちのような思い込みの恐怖ではありません。グルなしの生活。 それは、特に一部の女性につきまといがちな、拭い去りがたい恐怖なのです。
(つづく)
|