総合案内
なぜインド占星術か?
ラオってだれ?
About Us
Contact Us
What's New
特   集
観天望気
Coming up soon...
ベイシックスキル
テーマ研究
無料鑑定
用語集
Free software
Books
Links
新刊書

「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

アメリカ合衆国の衰微
KN ラオ
U.S.A --the declining years
by KN Rao
(JOA 1-3 2002)

ラオは、今後、アメリカが衰退するだろうと予言している。

月/ラーフ期には、株価が大暴落し、アメリカは大損害を被り、より危険な武器の使用を決意する。2007年8月13日に土星期が終わるまで、この状態のままで推移するだろう。
2007年の終わりにかけて、土星が獅子座にあるマガーというナクシャトラを横切るとき、戦争に敗戦色が見え始める。しかしラーフが射手座に達してアメリカが一息つくまでにはまだ数年必要とする。アメリカにとって戦争の最終局面はヴェトナム戦争(1956年から1974年)のときよりもさらに悪いだろう」としている。

アメリカは衰退しているのか?

1918年、ウイルソン合衆国大統領が第一次世界大戦の戦勝国にかの有名なヴェルサイユ条約を押し付けて以来、アメリカ合衆国は世界で優位に振舞っている。80年近くを経て、アメリカの列強としての地位は、外見とは裏腹に、帝国主義的な傲慢さのすべてを体現している。そして今、第一ラウンドは終わった。次のラウンドでは、アメリカは歴史的な屈曲点に差し掛かり、衰退の坂を転がり落ちるだろう。そしてアメリカの衰退は、現在の月のダシャー期に始まる。そのとき、あまりにも長期間にわたって、しかもあまりにも不快なほどに一国に集中していた権力構造が破壊される。自然はバランスを取り戻し、世界の均衡は回復する。イスラム原理主義は、アメリカ合衆国の経済帝国主義に対する「自然」から答えなのである。

これから先何年にもわたって議論はわかれるだろうが、グレゴリ暦で2010年の終わりまでには、この分析の正しさがみんなに理解されるだろう。私たちは、占星術の観点からこの問題に関心を抱いており、アメリカの建国チャートを必要としている。しかし、西洋占星術家は、16種類もの建国チャートを用い、異なる建国日、異なる建国時間を用いながらも、ただひとつとして満足できる予言をしたためしがない。


建国チャート

アセンダント
AS
29:59
太陽
Su
22:19
Mo
02:19
火星
Ma
00:27
水星(逆行)
Me R
03:35
木星
Ju
15:08
金星
Ve
12:02
土星
Sa
24:04
ラーフ
Ra
16:52
ケートゥ
Ke
16:52



ナヴァムシャ


年間チャート(2001年)

我々インド占星術家は、もうじゅうぶん待ったし、交わされる議論やディベートもじゅうぶん見学させてもらった。インド占星術家にとっては、チャイトラ・シュクラ・プラティパーダのチャート(いわゆる年間チャート)を用いれば、アメリカの単年単位の予想は簡単にできてしまうのだが、しかしやはりそれは検討している年に起きる出来事に限定される。信頼できる建国チャートを決めさえすれば、問題はすべて解決する。だから、私は、ここに掲載するアメリカ建国チャートを採用することに決めた。理由は、以下のとおりである。

1. 1776年7月6日がアメリカの建国日であろうことに異論はないし、多くの歴史家もそれを認めている。
2. アメリカ人は毎年7月4日を建国記念日として祝っており、我々もそれになじんでいる。
3. 西洋占星術家の過半数は、7月4日の異なる時刻のチャートを建国チャートとして使っている。
4. しかし、一部の西洋占星術家や「ヴェーダ占星術家」の中には、ひとつの建国データを共有しているものもある。その建国チャートでは、アセンダントが射手座なので、アメリカは破壊的なほど好戦的な国と読めるが、歴史が示すところによれば、アメリカは世界で最も臆病な兵隊からなる最強の軍隊を有する国である。アメリカ兵は、戦場では最も脆弱で、空軍の援護がなければ地上戦すら戦うことができない。
5. また蠍座をアセンダントとする建国チャートを採用している占星術家もなかにはいるが、彼らは常識と基本的な社会占星術の原則すらも欠いているといえる。蠍座をアセンダントとすると、アメリカが、多くのノーベル賞受賞者や偉大な科学者、経済人、起業家を輩出する、創造性豊かで裕福な国家と読むことができない。アセンダントが射手座だと、優秀な兵士からなる破壊的な国家となり、蠍座だとすると、自己破壊的な国家となってしまう。
6. アセンダントが獅子座とする人もなかにはいる。もしそうだとすると、強大な軍事力の陰に隠れて、未曾有かつ世界中に恐れられた経済立国としてのアメリカの地位が貶められることもないし、しかも歴史上の出来事のいくつかは、このホロスコープから読み取ることもできる。
7. ヴィムショッタリダシャーの一巡目の、マハーダシャーがラーフ、アンタラダシャーが金星のとき、南北戦争(1863年)があった。2順目のラーフ/金星期には、アメリカはベトナム戦争から撤退(1974年−1975年)した。
8. 1945年8月、アメリカが原爆を日本に投下したとき、土星/火星/土星期であった。
9. アセンダントが獅子座のとき、アメリカは繁栄を謳歌し、生産性の高い国家、あるいは科学技術立国のリーダとして世界を牽引していた。今のようなバイアグラ中毒に寛容な国ではなかった。
10. 土星は2室に在住して火星からアスペクトされている。しかも火星は5室を傷つけ、土星は5室の支配星を傷つけている。アメリカは資本家たちが集まった経済大国であり、ニューヨークの証券取引所は、世界のマーケットに多大な影響を与えている。たとえば1929年と1987年の株価暴落は、ニューヨークを端緒としたいい例だ。そのほか、多くの歴史的な出来事がこのチャートを使えば見えてくる。

アメリカの建国チャートを決定する作業に数年間とりかかっているとき、私はヨーギー・カルベ氏に助けてもらった。カルベ師には超能力があり、今回に限らず、今までに何度も手伝ってもらったことがある。カルベ氏の助言を元に、私はアメリカの建国チャートを決定した。


K.N.ラオ(左) と ヨーギー・カルベ(右)

カルベ師から建国時刻を聞くまでは、アセンダントが乙女座であると思っていたずらに時を過ごしていた。しかしそれだと、10室には太陽、火星、木星、金星が在住するので、アメリカは、7月4日の独立と同時に世界史上例がないほどの強力な国家となってしまう。

ところがアセンダントを獅子座に変更すると、11室が強く、12室の支配星である月が7室に在住することになる。これを念頭において、アメリカの友人にブッシュ大統領が2001年1月20日の何時に宣誓したかをたずねた。宣誓の時刻を聞いてその日のうちに、新しい大統領は好戦的な外交政策とあからさまな堕胎反対政策を打ち出すだろうとコメントした。案の定、ブッシュ大統領は就任するや否や、政策として堕胎を許す国に対する援助を打ち切ることを宣言した。西洋占星術家は、私がムフルタ・チャートが補完的に役立つことを示すまで、その重要性すら知らなかったのだ。

ブッシュ大統領の宣誓時刻をもとに導き出ししたアメリカの好戦的な姿勢は、2001年9月11日になって現実化した。「生死に関わらず、オサマ・ビン・ラディンを捕まえろ(Osama dead or alive)」が、アメリカのスローガンとなってしまった。

そうすると次の問題は、「ヨーギー・カルベ氏が決めた建国時刻をもとにして作成した建国チャートにも、同様のことが現われているかどうか」である。

実に興味深いことに、2001年10月13日から月のマハーダシャーが始まったことがわかります。社会占星術では、月には3つの意味があります。ここでは12室の支配星でもあるから、それらの意味は以下のようにまとめられる。

a. 外国でたくらまれる陰謀
b. かさむ出費。アフガニスタンに宣戦布告してから出費はかさんでいる。アメリカの同盟国は、唯一イギリスが積極的に参戦しているものの、他国は非軍事的な援助にとどまっている。
c. 好戦的なムードは、月が戦争を表わす7室に在住していることから読み取れる。この月は、火星が支配するナクシャトラ(ダニシタ)に在住しており、二重の意味で好戦性を示している。

念のため、2001年のアメリカの年間チャートでも見てみよう。驚くべきことに、火星が7室で逆行しており、ブッシュ大統領の宣誓式をもとに作成された建国チャート同様、好戦性が示されている。特に火星は逆行している上に、ローヒニーといわれるナクシャトラにある土星からアスペクトされている。私はかつて、ローヒニーにある土星が火星にアスペクトするのは、戦争の印であることを示したことがある。

アメリカは現在、戦争状態にある。マハーダシャーは月。月は12室の支配星で7室に在住している。年間チャートでは、逆行する火星がローヒニーに在住する土星からアスペクトされている。

ヴィムショッタリ・マハー・ダシャー: ラーフ(1898年10月13日〜1916年10月14日)
ラーフのマハーダシャーの終わりとともに、アメリカは、かの有名なモンロー主義という、自らに課した孤立主義政策を改める準備に入った。ヨーロッパでの戦争の成り行きを最初は傍観していたが、木星期に入るとすぐにアメリカも参戦した。歴史が示すように、強力なアメリカの参戦によって、対ドイツ戦線は大きく様変わりした。

木星(〜1932年10月13日)
木星期の終わりとともに、アメリカは1929年の大恐慌に突入した。この恐慌は、実に多くの経済破綻をもたらした。

土星(〜1951年10月14日)
戦争を表わす7室の支配星である土星は、アメリカをもう一度世界大戦に引きずり込んだ(第2次世界大戦)。アメリカの参戦は、日本軍による真珠湾攻撃が契機となった。土星期の間中、たとえば戦後には、様々な平和条約の締結によって、アメリカはソビエト連邦共和国の囲い込みに苦心していた。アメリカは国を挙げて外交問題に関わった。

さらにいくつかの、よく知られた史実を検証しよう。

1. ラーフ/月期に始まった第1次世界大戦にアメリカが参戦したのは、木星/木星/土星期であった。アメリカは、この戦争に積極的に参戦したが、土星は6室と7室の支配星で、2室に在住し、火星からアスペクトされている。これは、アメリカが攻撃を受けることと、参戦することを示している。
2. 20世紀の30年代に起きた大好況は、木星/火星期の出来事であった。火星は2室と5室にアスペクトしている。5室は株式投資を意味する。プラティアンタラダシャーは土星で、2室に在住し、火星からアスペクトされている。
木星は、投機を表わす5室の支配星である。木星/ラーフ期になるまで株式市場の回復は見られなかった。ダシャーチドラ(dasha chiddra)だったので、アメリカがフランクリンルーズベルト大統領のもとで持ち直すためには、土星/水星期が終わるまで、数年間待たなければならなかった。水星は11室の支配星なので、このような経済的な回復をもたらすことができる。
3. アメリカは、土星/太陽から土星/月期にかけて第2次世界大戦で戦った。マハーダシャーが土星期であった理由は、明らかであろう。
4.

2001年9月11日の世界貿易センタービルの惨劇は、マハーダシャーが太陽のときに起こった。太陽は、チャトルシャムシャでは、4室の支配星で8室に在住している。太陽は、土星と火星から二重の凶星のアスペクトを受けている。太陽期になって、アメリカの内外の資産がテロの標的となった。

以上の検証を踏まえると、ヨーギー・カルベ氏が決めた建国時刻をもとにした建国チャートを受入れざるを得ない。

では、月のマハーダシャー期に予想される出来事は何か、である。月の時期は、2001年10月から始まっている。月は、12室の支配星で、戦争を表わす7室に在住する。

ナヴァムシャでは、月は8室の支配星で、火星とコンジャンクとし、土星と太陽からアスペクトされている。ダシャムシャでは、月はラーフ=ケートゥ軸に重なっており、トリムシャムシャでは、やはり火星の星座である7室に在住し、そこで火星とコンジャンクとしています。

月のマハーダシャー
12室の支配星が7室に在住しているので、月は国家的な浪費の時期となります。ブッシュ大統領になってから、好戦的なムードになってきている。

月のダシャーが終わるまでの丸10年間、アメリカのこの戦争ムードが下火になることはないだろう。このことは、ブッシュ大統領の次の言葉からも明らかだ。「9月20日の議会演説で、ブッシュ大統領は、『この日を境に、テロリストを匿ったり援助する国はすべて、敵対政権と見なす』と発言した。ブッシュはさらに、アルカイダとの間で『テロリストとの戦争』はすでに始まっており、この戦争はアルカイダだけでは終わらないとしたうえで、『地球上のすべてのテロリスト・グループを見つけ出し、根絶やしにするまで、この戦いは終わらない』と付け加えた」

月のマハーダシャー期におけるそれぞれのアナタラダシャーを以下にまとめる。
まず、月のマハーダシャー期の特徴は、世界戦争の様相をとるだろう。継続的な戦争ではないが、多くの戦争があり、そのすべてにアメリカが参加する形態となろう。

月/月期:(2001年8月13日〜)
アフガニスタンとの戦争が終わっても、戦争は終結しないだろう。

火星期:(2003年3月14日〜)
国全体が苦悩し、株価も暴落するだろう。

ラーフ期:(2004年9月11日〜)
株価が大暴落し、アメリカは大損害を被り、より危険な武器の使用を決意する
2007年8月13日に土星期が終わるまで、この状態のままで推移するだろう。

2007年の終わりにかけて、土星が獅子座にあるマガーというナクシャトラを横切るとき、戦争に敗戦色が見え始める。しかしラーフが射手座に達してアメリカが一息つくまでにはまだ数年必要とする。アメリカにとって戦争の最終局面はヴェトナム戦争(1956年から1974年)のときよりもさらに悪いだろう。

これから世界はどうなるのだろうか?推測を以下にまとめてみよう。

1. 一極世界における列強としてのアメリカの地位は、最悪のダメージを被るだろう。その間、中国は台頭し、もっとも恐れられる列強としての地歩を固めるだろう。
2. 世界のイスラム教に対するイメージは、アメリカの上院議員リンド氏の発言どおり、悪くなるだろう。
「平和なイスラム」というものはありえないとした上で、リンド氏は「アメリカ合衆国憲法に忠誠を誓うアメリカ人とイスラム人は、相容れない」としている。
3. しかし、世界で最も強大なテロリスト国家であるアメリカをどう評価するかは、読者にゆだねよう。チョムスキー記事が参考になるだろう。

「著名な思想家ナオム・チョムスキーは、『インドは、アメリカのアフガニスタンへの攻撃をサポートしても、なにも得ることができないだろう。それどころか、アフガニスタンへの攻撃がアメリカの利益となる場合、インドは損害を被ることになるだろう』と発言した。アメリカを世界最大のテロ国家を表現するこのアナーキストは、9月11日のテロについて、『それはアフガニスタンへの最悪のテロ行為を惹き起こした』としている」(The Hindu news Update 2001.11.22 22:30)

歴史は繰り返す。個人と同じように、国にも栄枯盛衰があり、それは歴史上の帝国にみられるとおりである。20世紀中ごろ、ヒトラーが現われて帝国主義の足元を揺さぶり、帝国主義は崩壊した。

アメリカは第一次世界大戦で世界舞台に登場し、ウイルソン大統領はヴェルサイユ条約を持ち込んだ。それ以来、アメリカは世界の潜在的な軍事国となった。特に第二次世界大戦以降、その傾向は強まり、冷戦時代には、アメリカは共産主義の囲い込み政策の一環としてソビエトを囲い込んだ。

現在アメリカがイスラム原理主義国に対して発言している内容はすべて、そっくりそのまま冷戦当時の2大国に当てはまる。

Copyright@2002 ASC-21.com