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「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

2003年の世界予測
2003年のテロリズムとテロリスト
K.N.ラオ

Terrorism and Terrorists in 2003

By K.N.Rao

2002年11月1日にKNラオ氏が書いた記事です。

前半では2002年を振り返り、1年前に行った年間予測の当否を分析しています。後半では、2003年の予測を行っています。ここでは、後半の2003年予測の部分の翻訳記事を掲載します。前文の翻訳および分析に使用したチャートは、テーマ研究のコーナーで見ることができます。

さわりの部分

2003年の対テロ戦争では、かつて対立してあっていた米露2大列強が協調して参戦し、文明の衝突(西側諸国とりわけ米国とイスラムとの衝突)の理論が、たんなる誰かの空想ではなく、2003年の世界政治における避けられない現実であることを世界は思い知る。

チェチェン人はロシアの残忍性を刺激してしまった。ロシアは多量殺戮兵器を所有している・・・米国はロシアがそういった兵器を使用することに異を唱えたりはしないだろう。いや、その反対だ。・・・ロシアがそれをしないわけがないし、・・・米国が、それを助けないはずがないからだ。

「文明の衝突」は、第3次世界大戦の前哨戦となるだろうし、第3次世界大戦は、これまでの2つの世界大戦とは違い、多くの国や多くの国境をまたいで戦われるだろう。・・・2007年に危機的ともいえるクライマックスを迎えるだろう。・・・これは米露が対テロ戦争において非常にアグレッシブになることを示している。そしてこの戦争の火種は、2002年5月・・・にまで遡ることができる。

2003年の世界予測
2003年のテロリズムとテロリスト
K.N.ラオ

2001年9月11日にニューヨークのツインタワーがテロリストの標的となって以来、世界はテロリストの手中に陥った。2002年には、インドネシアのバリ島とロシアのモスクワがテロの標的となった。もちろん常にテロの脅威にさらされているインドでは、イスラエル同様、グジャラート州のアクシャルダム寺院を始めとする多くの施設がテロ襲撃に見舞われた。そこでまずこの1年を振り返り、私が行った2002年の予測を検証しようと思う。

私がこの2001年の世界予測に関する記事を発表したのは、マダヤプラデッシュ州のナヴァバラートというヒンズー語の新聞紙上であった。2001年12月25日に発表してから10ヵ月が経過し、1年を振り返るのによい時期に達したといえる。

私が2002年の予測を検証すべきだと思いたったのは、実は、10月27日水曜日のモスクワで起きたチェチェン共和国のテロリストによる人質事件がきっかけである。この事件は、ロシアの対テロ部隊による効果的な救出作戦により、銃撃戦の末、テロリストが射殺あるいは確保されるなか、何人かの人質もテロリストに射殺されるという結末を迎えた。ところでこのようの出来事が占星術以外の手法で予測が可能であろうかという議論は、はっきりいって無意味である。占星術家のみが、このような事件をチャートから科学的に読み取り、予測することができるからだ。その理由は、以下、本文で説明されている。

2002年の検証

(省 略) →  (テーマ研究のコーナー)

2003年の予測

米国

2003年の米国の予測は、もう少したってから行ってもかまわないのだが、いずれにせよ、2003年、米国は戦争に巻き込まれるだろう。それも、きちんと宣戦布告された戦争にである。その時期は、2002年12月から2003年の早い段階になるだろう。安保理事による国連決議はフランス、ロシア、中国と米国、英国に2分され、イラクへの攻撃が遅れる原因になるかも知れないが、戦争を無期延期することにはならないだろう。

戦争以外には、地震による甚大な被害も予見されるほか、2001年9月のテロを髣髴させるテロの再発も予見される

ロシア

ロシアは芸術の復興(ルネッサンス)期を迎え、トルストイなどの文豪たちの文化が返り咲くだろう。しかし2002年10月23日に起きたモスクワのミュージカル劇場占拠事件の再来は防ぐことはできないだろう。ミュージカル劇場での惨劇やその救出劇の成功にロシアが気を取られている隙に、チェチェン人がいとも簡単にモスクワに入り、1999年や2002年10月にやったようなことを繰り返し、プーチン大統領の立場を大きく揺るがすことになるだろう。2003年は、チェチェン問題がよりクローズアップされる。そして残る火星の期間、ロシアは、チェチェンにおいてもうひとつのアフガニスタン戦争を戦わなければならない。それはアルカイダと明らかに繋がっており、サウジアラビアから資金援助を受けた同国のワハビ(イスラム原理主義者)である。

英国

今のところ英国は、米国が経験した2001年9月11日テロ事件やロシアが経験した2002年10月23日の劇場占拠事件のような問題にはぶつかっていない。しかし2003年、英国は2002年より多くのイスラム原理主義者との問題に直面するだろう。対イラク戦争で米国との協調路線を明確に打ち出している英国にとって、2003年は息をつく暇もないだろう。

中国

2003年、中国は意見衝突や武力行使を伴うような劇的な政権交代を迎える可能性があり、とても不確実な時代に突入するといってよい。宇宙開発技術やミサイル技術は新たな高みに達するが、全般として今年同様の産みの苦しみに似た困難を経験することになる。

イスラエル

イスラエルは今まで同様にテロ攻撃に悩まされるが、そのうちの一つは米国の9月11日テロ攻撃を髣髴させるだろう。しかし何より明らかなのは、アリエル・シャロンが内閣で立場をなくし、再選挙を余儀なくされることだ。

オーストラリア

オーストラリアは今年もスポーツで活躍し、世界クリケット選手権では善戦するだろう。しかし国内問題も多く、場合によってはテロ攻撃にさらされ、それに対してより厳しく、ある意味で不愉快な立法・法改正をもって立ち向かわなければならなくなるだろう。

インド

詳細な予測は後で行うとして、現段階でことわっておきたいのは、2003年、インドは異常ともいえるほどの好戦的なムードに覆われるだろうことである。地震の年でもあり、いくつかは壊滅的なものとなるだろう。

米露関係と石油

2001年2月号のエクスプレス・スター・テラーにおいて、私はロシアのチャートについて言及し、「ヴァルゴッタマの5室の支配星が、自室で月とラーフとコンジャンクトしているのに注目した」と書いた。それは、2つの凶星は石油を指し、11室の月は国家収入を意味しているからだった。

同一命題のもとに米露が協調し、西欧も利害が絡む部分については一部参加する形で対テロ戦争が遂行される一方、ロシアは世界に冠たる輸出国になり、おそらくおもに米国に輸出することになるだろう。それは、石油における米国のアラブ依存、特に世界一の石油輸出国であるサウジアラビアへの依存を緩和する結果となる。

米国の明確な目的は、2002年5月に行ったブッシュ大統領の演説から読み取ることができる。「いかなるエネルギーでも、産出国への過度な依存があれば、特にそれが外国である場合、米国はそのエネルギーの急激な価格変動や供給停止、そして最悪の場合、それを盾にした脅迫に対してたいへん脆弱になる」

この、一国への石油依存を解消しようとする政策を進める中で、米国は、対テロ戦争における経済同盟国として友好関係を深めたい国としてロシアを選択することになるだろう。一方、サウジアラビアは、イスラム貴族の機嫌を損ないたくないのでテロへの資金供給を断つことはできないだろうし、それゆえに最大ひいき国である米国の不評を買うことは避けられず、米国との関係は遠のく。ロシアは、そのサウジアラビアの隙間を埋めるかたちで、漁夫の利を得るのである。

火星のマハー・ダシャーの期間、8室の支配星である火星は2室にアスペクトし、地下資源(この場合は石油)による富がロシアの繁栄を加勢する。しかし、アルカイダとアラブに直結するチェチェン人による深刻なテロ問題は、収拾がつかない。

2003年の対テロ戦争では、かつて対立してあっていた米露2大列強が協調して参戦し、文明の衝突(西側諸国とりわけ米国とイスラムとの衝突)の理論が、たんなる誰かの空想ではなく、2003年の世界政治における避けられない現実であることを世界は思い知る。

サウジアラビアについては、すでに記事を書いたが、そのなかで、2002年6月に土星が双子座に入るとき、サウジはむずかしい選択を迫られるだろうと予測した。これから起こるであろうサウジアラビアの変革は、土星が双子座から獅子座に移動する向こう7〜8年先に完結することになる。

結局、この対テロ戦争では、サウジアラビアが損害を被り、ロシアがかつての敵国である米国により利益をもたらされることになる。

10月26日にモスクワで発生した劇場襲撃事件で、テロリストたちの動きを封殺するためになんのガスが使用されたのかは明らかになっていない。このガスは、結局、116人の人質の生命を奪うことになったが、ロシアは戦略的な理由から、このガスの詳細を明かすことはないだろう。そうすれば、テロリストたちにそのガスの殺傷能力を知らせてしまうことになるからだ。現在、最大の危機にさらされているのは、ロシアの首都モスクワの安全であり、全モスクワに押さえがたい空気が充満している。それをロンドンのタイム紙(10月29日)は、次のように表現している。

「チェチェンに対して報復を願うムードが全モスクワを覆っている。彼らは、ロシアのために(プーチンに)奴らに仕返ししてほしいと願っている」

というわけで、チェチェン人はロシアの残忍性を刺激してしまった。ロシアは多量殺戮兵器を所有しているし、とくにチェチェンなどの共和国においてテロリストに対して使う用意がある殺人ガスも所有している。

国際情勢が変化する中で、米国はロシアがそういった兵器を使用することに異を唱えたりはしないだろう。いや、その反対だ。7室に在住する火星の時期に、ロシアがそれをしないわけがないし、7室に在住する月の時期にある米国が、それを助けないはずがないからだ。


対テロ戦争は2003年の最も大きな懸念事項となるであろう。「文明の衝突」は、第3次世界大戦の前哨戦となるだろうし、第3次世界大戦は、これまでの2つの世界大戦とは違い、多くの国や多くの国境をまたいで戦われるだろう。それは、幾度となく火星がアスペクトする獅子座にあるマガーというナクシャトラに土星とケートゥが移動する2007年に危機的ともいえるクライマックスを迎えるだろう。ヒンドュー・ニュー・イヤーが始まるとき、逆行する土星が蟹座に在住し、火星が山羊座に在住して相互にアスペクトしあっている。これは米露が対テロ戦争において非常にアグレッシブになることを示している。そしてこの戦争の火種は、2002年5月に土星とラーフ、火星が牡牛座でコンジャンクトしたときにまで遡ることができる。

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