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「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

印中間の緊張高まる!?
K.N.ラオ
Indo - Chinese Tensions

中印首相会談:
「中印関係の原則と全面協力宣言」に調印 

2003.06.23

訪中しているインドのバジパイ首相と中国の温家宝首相は23日、北京で会談し、両国関係の綱領と位置付ける共同宣言「中印関係の原則と全面協力宣言」に調印した。中国国営・新華社通信によると、インド政府は同宣言で初めてチベット自治区を中国領土と認めた。インドを拠点とするチベットの分離・独立運動にも影響を与えそうだ。

インド北部ではチベット仏教の精神的指導者であるダライ・ラマ14世が1959年に亡命して以来、「亡命政府」樹立運動を進めている。インドは中国への内政不干渉の立場から、ダライ・ラマらに国内での政治活動を認めていないが、領土問題の進展を受け、さらに活動の場を狭めていくことになりそうだ。

一方、中国はチベットに隣接するインド北東部シッキム州を「独立国」と主張してきたが、領土問題の進展を受け、インド領として承認するかどうかが注目される。中国外務省幹部はバジパイ首相訪中を前に「シッキム問題の解決に向けて関係国と努力したい」と進展を示唆していた。

[KNラオ氏が2003年6月29日に書いた記事を翻訳しました。]

インド首相は2003年6月23日、中国との共同宣言を発表した。1954年4月29日の苦い記憶が甦ってきた。今回も、歴史は繰り返すのだろうか?それゆえ、当時と現在の状況を、政治の視点だけからではなく、占星術の視点からも比較する必要がある。

1959年4月29日、同様の共同宣言が発表されたときのホロスコープを見てみよう。


中国建国図


インド建国図

中国の建国図は山羊座ラグナで、月も山羊座に在住している。印度の建国図は牡牛座ラグナで、月は蟹座に在住している。ジャワハラール・ネルー首相のホロスコープは蟹座ラグナで月も蟹座に在住している。

中国の場合、共同宣言を発表したのは月/土星の時期であった。土星は8室の支配星である。

当時、印度は土星/金星期であった。中国のアンタラダシャーの土星は陰謀の臭いがするが、数年の内に中国はチベットへの道路を建設し終え、1962年の印中戦争の準備に備えていた。

1954年、条約が締結されたその日、月は水瓶座にあったが、水瓶座はインドとネルー首相それぞれの月から見て8室にあたっていた。木星はケートゥとコンジャンクトし、火星からアスペクトされてグルチャンダラ・ヨーガを形成していた。土星と太陽の相互アスペクトは、今後の政治上のくい違いを表していた。

2003年6月23日、共同宣言が発表された日、惑星の配置は次のようになっていた。

中国のチャートでは、土星/土星期になっていた。またしてもきな臭い、陰謀の臭いがする。しかしそれがなんなのかは、その時がくるまではだれもわからないだろう。

インドのチャートでは、金星/土星期である(1954年は、土星/金星期であった)。

共同宣言のとき、バジパイ首相は木星/土星期にあったが、いい時期とはいえない。


現インド首相の出生図


6月23日のトランジット図

しかし幸いにも、インドの建国図ではトランジットの月は11室に在住し、バジパイ首相の出生図では5室に在住している。トランジットの土星と太陽はコンジャンクトし、土星は月にアスペクトしている。これも悪くない。インドはチベット自治区を中国領土として認めた。しかし中国はシッキム地方をインドの一部として認めることはしなかった。

中国のチャートでは、トランジットの水星と木星と金星は11室にアスペクトしており、将来に大きな収入が見込まれることを示している。

インドのチャートでも、トランジットの月は11室に在住し、トランジットの木星と土星からアスペクトを受けている。これも収入にとってよい。木星/金星期には、ITの分野でインドは収入増が見込まれるだろう。数世紀に渡って続いていたインドと中国の間の貿易も昔の隆盛を取り戻すかも知れない。

米国一極主義の世界にあって、もっとも多くの人口を抱える二つの国が協約を結ぶのは、もちろんよいことだ。ロシアの政治家が言った。もしインドと中国とロシアが手を組めば、アメリカの一国支配を牽制することができると。

追伸:

6月24日、ヒンドスタンタイムズ紙は、バジパイ首相が協定を結んだその日、中国がアルナチャル国境を侵犯したと報じた。両国とも、アルナチャルは自国の領土であると主張している。すでにこれほど早い段階で国境を巡って2国間で論争が生じている。

(新聞からの抜粋:省略)

訳者註

インド−中国−パキスタン国境紛争地域:

インド、パキスタン、中国の利害は、カシミール地方をめぐって複雑に絡みあっている。1962年、カシミール地方の国境を巡ってインドと中国の間で戦争が勃発した。そして3年後の1965年、やはりカシミールをめぐって印パ戦争が起きた。このとき、中国はパキスタンを援助し、すんでのところで中国もインドに対して開戦するとこであった。その後、インドを南アジアに封じ込めようと躍起になった中国は、パキスタンに核技術を移転し、パキスタンはインドと並んで核保有国となった。パキスタンがミサイル技術と引き替えに、北朝鮮に核開発技術を移転していたことは昨年明らかになった。一方、ネパールとブータンの間に位置するシッキムを巡っても、インドを南アジアに封じ込めようと画策する中国はバングラデシュをたきつけて、インドを牽制している。今回の締結でも、インドはチベット自治区が中国領土の一部であることを認めたが、中国はその見返りとしてシッキム地方がインド領土であることを認めるまでには至っていない。

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