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「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

インドと世界の2005年を予測する
K.N.ラオ

The Visible Trend in India and The World in 2005

By K.N.Rao

魚座で太陽と月がコンジャンクトする瞬間の天体配置は、ニューイヤーチャートと言われ、その年を占うのに使われます。今年のニューイヤーチャートは、魚座に5つの惑星が集中するので、どの国にとっても波瀾万丈の一年になりそうです。

国の歴史にとって、1年の重みは取るに足らないものである。しかし2005年のように、一年の始まりを表すニュー・イヤー・チャートにおいて、おびただしい数の惑星がひとつのハウスに集中するとき、それは近未来における複雑な問題を表していると覚悟しなければならない。しかも、土星によって代表される土曜日から一年が始まるので、土星はその年の王となるからなおさらである。さらに2005年は、日蝕が終わろうとする48分前から始まる。そして恐るべきことに、ラグナ・ロードの土星は6室に在住している。一見して、災厄や自然災害が待ち受けていることがだれの目にもわかる。それは、2005年4月22日と24日の間になる可能性が高い。

その上、今年の宰相は水星である。水星は、3室で逆行し、最低星位である

王も宰相も、侵略のハウスに在住している。

ニュー・イヤー・チャートの特徴についてさらに説明しよう。

  1. 5つの惑星が3室に在住している。それらにはラーフと逆行する水星が含まれるが、それぞれ6室と9室を支配している。
  2. 逆行する水星と逆行する木星が星座交換している。木星は、9室でケートゥとコンジャンクとしている。
  3. 火星は、ラグナで最高星位で、ナヴァムシャでは最低星位である。
  4. そして驚くべきは、太陽、月、金星、ラーフの度数である。それらの惑星は、魚座でたいへん接近しており、土星からアスペクトされている。しかも、土星の度数も大変近い。しかも木星と火星はいずれも19°で、木星が火星にアスペクトしている。これも見逃すことができない。
他の国のニュー・イヤー・チャートも、決して良いとはいえない。
  1. アメリカのニュー・イヤー・チャートは、獅子座ラグナで、ナヴァーンシャは乙女座ラグナである。
  2. イギリスのニュー・イヤー・チャートは、今年は総選挙の年だが、天秤座ラグナで、ナヴァーンシャは水瓶座ラグナである。
  3. ロシアのニュー・イヤー・チャートは、蠍座ラグナで、ナヴァーンシャは乙女座ラグナである。
  4. 中国のニュー・イヤー・チャートは、水瓶座ラグナで、ナヴァーンシャでは牡羊座ラグナである。

インド

検閲 :

3室に集中する5つの惑星はなにを意味するのか。それは、マスコミの調査報道に対する政府の検閲強化であり、テレビ番組の規制強化である。インドのテレビ局は、俳優シャクティ・カプールに関する番組がセンセーションを巻き起こしたお陰で、他のもっとまじめで教育的な芸能番組まで2週間にわたって規制をうけるはめになった。タブロイド紙に象徴される、西洋の軟弱ジャーナリズムのように、インドのジャーナリズムにおいても、法に触れなければなにをやってもよいという風潮が生まれつつある。4月9日から始まるヒンドゥー・イヤーにおいて、この種の問題に法的な規制が及ぶ可能性がある。

金星が3室で最高星位なので、2005年はテレビの年となるだろう。テレビのチャネル数は増え、テレビによる議論や、テレビ番組に関する議論は灼熱し、テレビ局どうしの競争は熾烈を極め、西洋のタブロイド紙のレベルまで落ち込むだろう。しかし、だからといって、テレビ界が死んでしまうわけではない。

テレビが必要悪であることを、インドとその国民が悟る年でもある。もはやテレビは、そのセンセーショナリズムとともにインド人の家庭に深く浸透し、必要欠くべからざる存在となる。テレビのセンセーショナリズムは、ほっておけばインド国民全体をセックスと犯罪で洗脳してしまう。

3室と9室の間で星座交換し、魚座に土星がアスペクトしているので、シャンカラチャリヤ・ジャエンドラ・サラスヴァティにとって、まだ一息つく余裕はない。

最高星位の金星は10室を支配し、3室に在住している。昨年に比べて、インドはスポーツでもう少しましな成績を残すだろう。記録を残す選手が現れるかも知れない。

司法:

魚座に集中する惑星に、乙女座の木星が9室からアスペクトしている。今年は司法の分野で様々な出来事が持ち上がるだろう。まずは検閲問題が法廷で争われ、やがて国全体を巻き込んだ論争へと発展していくだろう。

しかし、そうなると、次は司法機関と立法機関の間での衝突が持ち上がるだろう。(ローカルな内容なので省略)

第3党:

5つの惑星が3室に在住し、そのうちの10室の支配星(金星)が最高星位にあり、6室から土星によってアスペクトされているのは、第3党が結成される可能性を示している。たとえば、BJP党とNDA党、国民会議党とUPA党の連合である。

UPA党の政策は、「人間の顔」をした経済の自由化であるが、それは今年の下半期に予定されている西ベンガル地域などの選挙において激しい攻撃の対象となるであろう。これらの選挙は、今年の年末から来年に書けて予定されている。左翼政党は、UPA党が指示する政府の方針に対抗する機会を得るだろう。

6室に在住する土星:

今年の王である土星が6室に在住するので、今年はストライキが多いだろう。その最初は、付加価値税の導入に反対する貿易商たちによる全ストである。

しかしそれは始まりにしか過ぎない。今年はもっと多くの労働争議があるだろう。

土星のトランジット:

土星が蟹座に移動する5月の終わりは、たいへん重要な時期となるだろう。インドでは、分離独立運動が高まりを見せるだろう。蟹座の土星は、分離独立運動を活発化させ、インド中央政府は州の再編ないし新たな州の誕生を認めざるを得なくなるだろう。

そしてしまいには、国民投票への道を開き、UPA党は任期半ばで政権から離れることになるだろう。

近隣諸国との諍い:

しかし、5つの惑星が3室に集中することによる弊害の極めつけは、近隣諸国との問題である。インド地域を平和にし、インドを世界列強に列せさせるために、アメリカはパキスタンにF−16戦闘機の最新機種を供給する決定をした。中国を封じ込めるためにインドと手を結ぶというアメリカの世界戦略にはまるかどうかは、インドにとって難しい選択である。シン首相の就任式のホロスコープから、その困難が読み取ることができる。

このような難局のなかで、イランからのガス・パイプラインによる燃料供給の買い付けをインドは断念した。アメリカの備蓄燃料とイランの封じ込め政策、そしてイランとイラクへのアメリカによる経済制裁を予想してのことである。インドにとって外交政策の難局は、今始まったばかりである。インドにとって、今年は、外交政策における大失態の年でもある。その詳細は、ここには記さないほうがいいだろう。

ナヴァーンシャ:

5室を支配する金星はヴァルゴッタマで最高星位である。水星は最低星位だが、ナヴァーンシャでは最高星位にある。土星はヴァルゴッタマである。発見や発明の年であり、インド人が国際的な賞を受賞するだろう。

アメリカ

アメリカのニュー・イヤー・チャートは獅子座ラグナである。5つの惑星は8室に在住し、土星によってアスペクトされている。今年はなにかと出来事の多い年となることは間違いない。しかもそれは、予想以上に悲惨な出来事となろう。ひと月ごとに見る必要があるのだが、総じてアメリカは、多くの国々を驚愕させるような秘密プランをたくさん抱えているようだ。とくに西アジアにおいて、政権転覆を狙った秘密裏や公然の計画が多数ある。その見返りとしてアメリカがどんな悲劇に見舞われるかは、政権のトップのホロスコープを見る必要がある。ブッシュ政権のなかには、病気になったり、死にそうになったり、あるいは辱めを受ける人が出てくるだろう。

しかしそれでも、ブッシュ政権は自らの決定にしたがって、イスラム産油国を利権から閉め出し、自国の油田を稼働させ、自ら設定した原油価格を維持するだろう。

ルーズベルト大統領以来の伝統ある手厚い社会保障制度の民営化などを含む選挙公約の実現には、困難が伴うだろう。共和党のなかからも手強い反対の声があがるだろう。リンドン・ジョンソン以来の高齢者向け医療保険制度の改革も、抵抗を受けるだろう。

イギリス

もしイギリスの政治家や政党のホロスコープがあれば、今年の選挙を占う上で、たいへん興味深い研究ができる。イギリスのニュー・イヤー・チャートは天秤座ラグナなので、労働党は選挙では苦戦するだろう。しかし、6室に5つの惑星が集中しているので、選挙での苦戦を物語ってはいるが、しかし、トニー・ブレアはおそらく3期目の政権を担うことになるだろうし、イギリスは疫病禍に見舞われるだろう。

ロシア

アメリカの場合と同様に、ロシア政府もテロ活動や共和国との問題で手を焼くことになるだろう。しかし、発明や発見の年でもあり、ロシア人が大きな賞を受賞することになるだろう。

中国

2室に惑星が集中することになる中国は、経済大国として列強と張り合うだろう。インドとアメリカの関係が中国の将来の安全保障の妨げになる可能性があるので、インドにはもっとも友好な姿勢ですり寄ることになる。

(2005年4月4日)

 

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